20代女性 歯ぎしりが強く、詰め物の劣化があるため強度のあるジルコニアで治した症例
2022.11
治療前
治療前は保険治療のコンポジットレジンが詰められています。 治療後はジルコニアにて修復しました。
治療後
初めのご相談内容 | 保険治療で行った詰め物が欠けてしまったので歯ぎしりを考慮した上で長持ちする材料で治してほしいと相談がありました。 |
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カウンセリング | 保険治療のコンポジットレジンという強化プラスチックが削れており境界が黒くなってきていました。再度、同じ材料で治しても数年後、同じ状況になるため、強度のあるジルコニアをお勧めしました。どうしても材料の性質によって差はあるため歯ぎしりをすることも踏まえて、長持ちすることを重視するとセラミックよりもジルコニアの方が良いと診断しました。 |
行ったご提案・治療内容 | 右上奥歯2本のレジンが劣化しているので、その部分を除去し、咬耗部を研磨して、歯の内面にレジンでコーティングを行うことで歯質を補強しました。 ジルコニアは内面にレジンをコーティングすることで脱離しづらくなります。 |
治療期間 | 2週間(2回) |
おおよその費用 | 60,500円×2本=121,000円(税込) |
術後の経過・現在の様子 | 経過良好で問題ありません。 |
治療のリスクについて | 歯ぎしりの強い方はどうしても咬耗と言って自分の歯がこすれ、削れてしまいます。ジルコニアや銀歯も材料自体は壊れることはなくても、自分の歯質が削れてしまいますから、歯と、材料の境界が広くなってしまいます。ジルコニアは銀歯に比べてプラーク(細菌)が付着しづらいため虫歯になりにくいのが特徴ですが、取れてしまうリスクはあります。 歯ぎしりを守るためにはハードタイプのマウスピースを夜寝る前に装着することを勧めています。 |
クリニックより | 歯ぎしりは無意識に行っておりますので「歯ぎしりはしてません。」という方でも歯のこすれ具合を見れば歯ぎしりをしていることはわかります。音が鳴る場合もあれば鳴らない場合もあるので一緒に住んでいる方でも歯ぎしりをしているか分からないケースがあります。 どんな材料でも永遠にもつものではありません。 きちんと定期検診を受けて、咬耗部を補強したり、マウスピースを調整して歯をできる限り健康な状態に保てるようにしましょう。 |
治療前詳細
コンポジットレジンの劣化、咬耗部に黒い点が認められます。
治療中詳細
周囲をきれいにして咬耗部を研磨、レジンコーティングしました。
治療後詳細
ジルコニアを装着。汚れが付着しづらいよう研磨して仕上げました。