30代女性 歯と歯の間のむし歯をコンポジットレジンとジルコニアを用いて治した症例

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2023.04

治療前

かむ面と歯と歯の間にむし歯があります。 手前(下)の歯を保険治療のコンポジットレジンで、奥(上)の歯をジルコニアで治しました。

治療後

初めのご相談内容 「銀歯ではない材料で治したいが、費用をできるだけ抑えたい」と相談がありました。
カウンセリング 一番奥の歯の治療は難しいため、型取りをして詰め物にした方が精度よく治せて、再治療が少ないとお話ししました。
コンポジットレジンでは、歯と歯の間を治す際にコンタクトがゆるくなったり、フロスが引っかかってしまいます。

ただ、手前の歯をコンポジットレジンで治し、よく研磨してから奥歯の型を取れば最小限の切削量と費用も抑えることができると話したところ、その方法にいたしました。
行ったご提案・治療内容 手前の歯は保険治療のコンポジットレジンで修復し、接触している部分は削っているため手前の歯をよく見ることができ、フロスの引っかかりもないことが確認できます。
その後、奥歯の歯の型取りとなります。
以前治した白い詰め物は欠けたことがあるとのことで、できるだけ割れず、再治療のない材料が良いとのことで強度のあるジルコニアを選択しました。
治療期間 2週間・2回
おおよその費用 60,500円(税込)
術後の経過・現在の様子 コンポジットレジンは多少の変色が認められますが、歯と歯の間の接触関係は良好で、ジルコニアも良い状態を保てております。
治療のリスクについて 理想的には2本の歯ともジルコニアで治すことが良いです。

コンポジットレジンは耐久性に劣るため、今後劣化した場合、再治療になる可能性があります。
ただ、歯を削る量は少なくて済みますので良い点もあります。

自費治療ですと1度に支払う金額が多くなるので、たとえ再治療になったとしても数年後なので1度に支払う額は最小限に抑えられます。
クリニックより どの治療方法がよいか正解はありません。

歯を削る量を最小限に抑えたいか、できるだけ再治療のない方法で治したいか、見た目を重要視するのか、その人によって考え方は様々です。

当院ではすべての治療方法を提案し、患者様とよく相談し、治療法を決定しております。
どんなことでもお気軽にご相談ください。

治療前詳細

かむ面と歯と歯の間にむし歯があります。歯の間は透過して黒く見えるのが特徴です。エナメル質は硬いため第2層目の象牙質からむし歯が広がるためそのように見えてきます。

治療中詳細

手前(下)の歯を保険治療のコンポジットレジンで治したところです。歯と歯の間は奥(上)の歯を治療する際に削って形を整えてあるため、よく見えるようになっています。この状態でコンポジットレジンをしっかり研磨することによってフロスの引っかかりもなく精度の良い治療ができます。

治療後詳細

奥(上)の歯にジルコニアインレーを装着したところです。歯と歯の間をしっかりと埋めることができ、丁度良い接触を与えることで食べ物は詰まりづらくなります。