令和4年5月1日より金属保険点数改定

【緊急改定】
保険で使用する金銀パラジウム合金(銀歯)
ウクライナ情勢の緊迫を背景とした金パラ価格高騰への対応で急遽引き上げることとなりました。

銀歯の詰め物 小臼歯 796点→839点
       大臼歯 984点→1043点
銀歯の被せ物 小臼歯 1248点→1314点
       大臼歯 1562点→1655点

130円~280円値上がりとなります。

今後、5月の緊急改定の後も、7月の随時改定も予定通り行われるとのことです。
【逆ザヤ】
歯科治療でよく使用する金属材料の金パラ(歯科鋳造用金銀パラジウム合金)について、保険償還される価格よりも歯科医療機関が購入する価格の方が高い「逆ザヤ」問題が生じております。
【価格変動が反映されにくい】
金パラに「逆ザヤ」が生じる主な要因は、金パラの主な含有金属(金、銀、パラジウム)が投機的に取引される影響で価格変動が大きく、長期的に価格が高騰していることです。そして、診療報酬改定時の価格改定や「随時改定」がその価格変動に臨機応変に対応できていないことが挙げられます。
 金パラなどの歯科用貴金属材料は、すべての特定保険医療材料と同様に、市場価格調査をふまえて、診療報酬改定時に点数改定が実施されます。
 しかし、金パラは、日々の素材市場価格の変動に影響を受けて、歯科医療機関が購入する際の市場価格も変動します。さらに、ここ10年では、市場価格の高騰傾向が続き、診療報酬改定時に価格改定されても、その後、歯科医療機関では、保険の価格よりも高い価格で金パラを購入せざるを得ない状況が続いております。
 現在では、年に4回の随時改定を行うことで、「逆ザヤ」解消を試みているようです。