デンツプライシロナ主催の土屋賢司先生の講演に行ってまいりました。
H29.10.1 Digital Solution Seminar Dr土屋 賢司
The Harmony with Esthetics and Function by New Digital Solutions
審美、機能、歯周、歯牙への総合的アプローチ
デンツプライシロナ主催の土屋賢司先生の講演に行ってまいりました。
「審美 エステティク」
- 顔貌、口唇、歯牙の調和 正中のポジション
- 前歯列の3次元的な適正な位置
- 歯牙、歯肉の形態
「機能 ファンクション」
- 咬合力
- 神経筋機構
- 咀嚼、嚥下、発音
- 物理的刺激の回復
- 右側顎関節→後方決定要素
- 左側顎関節→後方決定要素
- 歯列 →前方決定要素
- 神経筋機構
基本的な治療の道筋から教えていただきました。
それに伴ったケースをデジタル機器を用いて3症例勉強させていただきました。
治療方針
- 前方決定要素に問題がなければ1歯ずつの修復で解決する一番シンプルなケースです。
- 前方決定要素に異常があり後方決定要素が正常な場合、顎位は定まっているため顔貌、歯牙の診査をして模型にて設計図を作り口腔内にトランスファーします。
- 調和が取れているか確認し、最終的な被せ物を装着します。
- 前方決定要素に異常があり後方決定要素にも異常がある場合、顎位が定まっておらず、顎関節症状があるためマウスピースを使用して顎の位置を模索します。
咬合器に模型を付着することで普段噛んでいる位置とマウスピースを使用して顎のリラックスした位置のずれを確認し早期にあたってくる異常個所を調整したり、あたりの足りないところを足したりしてかみ合わせ良い状態をシュミレーションします。今までのアナログな治療では模型を作製して治療計画を決定しますが、デジタル化した治療ではこのような治療方針を立てる際、シロナから出ているレントゲンとセレックというコンピューターで歯を削りだす機械そして、顎運動を測るシーキャットファンクションという機械を組み合わせることでバーチャル上に模型を動かせるようになります。
用途はそれぞれ違いますが複合して使用することにより多くのことに応用できるようになっているようです。インプラント埋入時のサージカルガイドの作製、睡眠時無呼吸症のマウスピースの作製、顎関節症の治療など有効活用できます。
デジタル化は型取りや模型作りもなくコンピューターで歯を削りだし1日でセラミックを入れられるようになってきましたがさらに用途が増えてきていますのでどんどん進化しています。診査診断においても十分に活躍できるツールとなってきております。