40代女性 ドックベストセメントを用いて神経を保護し、ハイブリットセラミックで治した症例
2023.05
治療前
歯に穴があいています。歯の間からむし歯になり、欠けてしまった場合は、むし歯の範囲が広くなっていることが多いです。場合によっては神経を取ることになるむし歯ですので、それを防ぐためにドックベストセメントを用いてハイブリットセラミックインレーで修復いたしました。
治療後
初めのご相談内容 | 「あまり歯を削らずに治したい」と相談がありました。 |
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カウンセリング | むし歯が大きくなり、歯の内部で穴があき、表面のエナメル質が欠けています。このような場合、内部でのむし歯の進行が進んでいる可能性が高いです。むし歯をすべて取り除くと神経を取る可能性も出てきます。 以前にコンポジットレジンで治した跡があり、その下にもむし歯ができています。 昔の材料を取り、内部のむし歯を除去し、型を取って詰め物をする必要があります。 |
行ったご提案・治療内容 | あまり歯を削らない治療法は自費治療となりますが、ドックベストセメントという材料を使用することでむし歯の進行を止めることができます。 よって、あまり歯を削らないため神経を残すことができます。 詰め物も自費治療となるため、強度のあるジルコニア(60,500円)をお勧めしましたが、予算の都合上、ハイブリットセラミック(33,000円)という材料を選択しました。 |
治療期間 | 3週間・3回 |
おおよその費用 | 38,500円(税込) |
術後の経過・現在の様子 | 痛みはなく機能的には問題ありません。 奥歯との間に少し欠けたような跡が認められました。 |
治療のリスクについて | ドックベストセメントは魔法の薬ではありません。 経過良好な方もいれば、将来、神経を取ることになる方もいらっしゃいます。 ただ、歯を削ってしまったら元には戻りません。 なんとか歯を削らずに、そして神経を残そうと考える方にはお勧めします。 詰め物のハイブリットセラミックですが、これも、割れない方もいれば、割れてしまう方もいます。自分で歯ぎしり、くいしばりのある方はお勧めできませんが、自費治療の白い詰め物の中では、お安くできるものなので、選びやすい材料となります。 |
クリニックより | 歯は削ってしまったら元には戻りません。 歯を削らない治療を求めて遠方からいらっしゃる患者様もおります。 なかでも、削ってしまった後に来院されて「ドックベストセメントで歯を治せますか?」という相談もあります。神経まで達していなければ、その状態からでも治療することはできますが、歯を削る前に相談させていただきたいです。 自費治療とはなりますが、歯をあまり削らずに神経を取るリスクを減らせる治療をご希望の方はぜひご相談ください。 |
治療前詳細
歯の中からむし歯が広がり、表面のエナメル質が薄くなることで強度がなくなっています。噛むことで力がかかったときに欠けてしまい、穴があいた状態です。
治療中詳細
表層のむし歯だけを削り、内部には神経を保護するようにドックベストセメントを入れています。 深くまで削らないことで神経を取らずに済みます。
治療後詳細
ハイブリットセラミックをセットしたところです。 ドックベストセメントの茶色いセメントが少し透過しますので、治った状態でも色のムラがあります。